Daniel E
Daniel E




いらっしゃいませ。




今回のメニューは

新しく部活やサークルに入ったり
新しくバンドを組んだボーカリストのあなたのために


筆者が経験してきた事から
スタジオ練習が円滑に進むいくつかの方法を
ボーカリスト視点で紹介させて頂きたいと思います。

どのパートでも共通する事もあるので

他のパート用の記事でも
同じ事を書いている場合もありますがご了承下さい。

準備段階で大事なことから

実際にスタジオで活用できる方法までありますので

ぜひ最後まで読んでみてください。




〜スタジオ準備編〜



スタジオ練習とは限られた時間の中で
みんなの時間を使って行う作業です。


ですがみなさんが一番時間を無駄にしやすいタイミングが機材の準備。

わかりやすく言えば

「全員が演奏できる状態にする」までの時間が
非常に長いバンドさんが結構多いと感じます。


逆に言えばこの時間をみんなで協力して短縮することで、

スタジオで曲を通す時間が
上手くいけば2〜3曲分増えるかも知れませんよ?


そのためにボーカリストがやれる事とはなんでしょうか?


1.他メンバーの準備を手伝ってあげよう



あなたが仮にmyマイクやmyボーカルエフェクターを持ってきていたとしても、
他のパートに比べればそんなに準備の時間はかからないはずです。



よくある光景ですが

せっせと準備している楽器隊。

そして1人だけ準備が終わり、
空いた時間に1人座ってスマホをいじるボーカル。

ですがスタジオの時間は有限。
これでは少々もったいない気がしてしまいます。


スタジオに入った瞬間から
既に1秒ずつあなたの歌う時間も削られている
という事を忘れてはいけません。


それならばいっその事、
あなたも他のメンバーの準備に参加しちゃいましょう。
準備を手伝ってくれて嫌がるメンバーなんか1人もいませんよ。


例えばドラムのタムやシンバルのセッティング。

ギターやベースのシールド解き。

他に歌うメンバーがいればその人のマイクもセッティングしてあげちゃいましょう。


もしいつもよりも準備が4分以上早く終われば
最低1曲分はみんなで合わせられるわけです。

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2.音量バランスが悪い時はきちんとメンバーに伝えよう



さぁ準備が整ったところで
みんなで一斉に音を出してみましょう。


うーん、ボーカルが聞こえにくい?

ギターが大きすぎるのかな…?


これはよくある事だと思います。


こういう時はそのまま練習に入ってしまうのではなく、


自分の声が聞こえづらい事をメンバーにまず伝えましょう。


大体の場合、
ボーカルのミキサーの音量が小さいか
またはギター、ベースの音が大きいというパターンがあります。


特にボーカルの出している音域は
ギターの出している音域とカブっている場合が多いので


この場合はギターのEQで高域(Treale)を下げてもらうか、
音量自体を下げてもらいましょう。



大前提として

スタジオ練習でもライブハウスでも
ボーカルが聞こえない楽器の音量バランスは

残念ながら最良のバランスとは言えません。



あとは自分の立ち位置にも気を配ると良いかもしれません。



マイクがスピーカーに向くような場所に立ってしまうと、

「キィーーーーーン」

というとても耳障りな「ハウリング(ハウる)」という現象が起こってしまいます。


この現象が起きてしまうとミキサーの方で音量が上げられないので


なるべくマイクがスピーカーに向かない場所に立ち

ミキサーで自分の声が聞こえるレベルまで音量を上げましょう。




3.もうちょっと音量を上げたい!そんな時はミキサーのEQをいじってみよう。




ボーカルのミキサーチャンネルでいじれるのは何も音量だけではありません。


あなたの声質やスタジオの環境に合わせてミキサーのチャンネルのEQをいじる事で

自分の声を前に出したりハウリングしにくくしたり出来ます。

その具体的なやり方とは…


・EQのLOWを下げる


マイクに余分な低域(Bass.Low)が入ってくると、
ハウリングしやすくなってしまいます。

この場合
「フォーーーーーン」

といったハウり方をします。

なので、EQチャンネルの「LOW」と書いてある部分を、普段は12時にセットされていると思いますが
それを10時くらいまで、場合によっては最大9時くらいまで下げても良いと思います。


どうですか?
音がこもった感じがなくなって少しスッキリしたのではないでしょうか?
これでもう少し音量を上げてもハウらなくなります。


ですがやり過ぎると音がスカスカになってしまうので要注意です。



・EQのHighを上げる
 

ボーカルが強く出る音域であるHighの部分を少し上げてみましょう。

こうするとグッと音抜けが良くなります。

ミキサーのボーカルチャンネルのEQの「HIGH」と書いてある部分を、普段は12時にセットされていると思いますが
それを13時くらいまで、多くても14時くらいまでなら上げても大丈夫だと思います。


どうでしょう?
モコモコして聞こえた部分が随分ハッキリと聞こえるようになってきませんでしたか?

ですがこれもやり過ぎると耳に痛くなってしまうのでほどほどにしましょう。


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4.バンドの音量の基準はドラムの音量に合わせる




よくバンド全体の音量はドラムの音を基準にと言われます。


なぜならドラムの音は基本的には生音なので、

ドラマーの出す音量はその人の技量や腕自体の重さ、スティックの大きさや重さなどに比例してくるからです。


なのでツマミ1つで音量を上げ下げできる他のパートと違い、
 
ドラムの音量の調整はとてもシビアで制御しにくいものです。


なので基本的にはドラムの出してる音量を基準にギター、ベースが自分の音量を聞こえる程度に設定し、

最後にボーカルが上手く聞こえれば基本的には大丈夫だと思います。






〜スタジオ練習編〜



さぁ全員の準備が整ったところで
いよいよみんなで覚えてきた曲を合わせる時です。

この時にもいくつか意識していくと良い部分がありますので
ぜひご活用ください。



5.自分から積極的に次の行動を提案しよう!


あれ?準備が終わったのになぜかまだみんな自分の練習をしたり音を出したりしていますね?


やはりみんなもまだ自分がちゃんと演奏できるか不安なのでしょう。


どうしても
「誰かに言われるまでは自分の好きにやってて良い」と勘違いしてしまいがちです。


その結果、
実際にみんなで曲を合わせるのはスタジオに入ってから30分以上後になってしまう事も少なくありません。
これではせっかく早く準備を終わらせたの意味がなくなってしまいます。


さらにこういう時にボーカルは
「1人でアカペラを歌う」とかは、少しやりづらいですよね?


ならばこういう時こそボーカルが声をかけて


「さぁ何の曲からやろうか?」


と言ってあげると良いかと思います。


誰かが音頭を取ってあげるとみんなハッと我に返りますので
早く曲の練習を開始することができます。




6.演奏してる時にメンバーと目を合わせよう



これは全パートに共通する話なのですが、非常に重要なことです。

あなたの目線は、曲を演奏している時にどこを向いているでしょう?

ギタリストやベーシストならフレットの方?

ドラマーならハイハットの方?

キーボーディストなら鍵盤の方?

管楽器なら目をつぶってるかも。

ボーカリストは歌詞を見ながら歌っているかも知れません。



これでは残念ですが

ハッキリ言って1人で演奏しているのとそんなに変わらないですよね。


あなたに余裕が無いのは良くわかります。
筆者も今でもとても気を付けています。



ですがそんな時に、ふと顔を上げてメンバーの演奏してる顔を見てみましょう。


どんな顔をしてますか?


つまらなそうな顔?

それとも一生懸命がんばってる愛くるしい姿がみえるでしょうか?


あなたの周りにはこんなにたくさんの
「一緒に音を鳴らしてる仲間」がいるという事を忘れてはいけません。


そしてその仲間達の顔をじっと見ていたら、
よほど自分の演奏に必死になっていない限りは

チラッと目が合う事があると思います。


そしてその目が会った瞬間こそが

何よりも大切なことだと僕は思うのです。(何かの歌詞みたいですね)



なぜなら目が合うことで

「あなたの演奏を聴いているよ」

というアピールになるからです。



そしてお互いに目を見合う事で

みんながお互いの演奏を意識しだします。



最初に目線をメンバーに向ける余裕を自ら生み出すことによって

次第に耳もメンバーに向く余裕が生まれてくるというわけです。



どうでしょう?
あなたのバンドの演奏がだんだん一体感が増してくるのを感じられたのではないでしょうか?


ですがこれはあくまで「準備段階」での話です。


詳しくは次の項目をご覧ください。



7.目の前にお客さんがいるつもりで歌おう




先ほどの話の続きになりますが、


最終的にはあなたがライブで素晴らしいパフォーマンスを出来るようになるのが目的になります。


そのためにはメンバーだけでなく、
お客さんの方を見るという事を意識しなくてはいけません。

なのでメンバーと目を合わせて、息が合ってきたなと感じられたら

今度はあえてメンバーを見ないで歌ってみましょう。


目をつぶるのではなく、どこか鏡や壁などを見ながら歌ってみてください。



そうすると、今度は耳でメンバーの演奏や呼吸を感じられるようになってくると思います。


そうなってくればこっちのもの。

もうわざわざ目を見なくても、メンバーとの心は繋がっているのです。


あなたは1人で歌っているわけではありません。
その事実を大切にしてください。




そして今度は目の前にステージが広がってると思って、

お客さんに向けて歌っているような気持ちで歌ってみて下さい。



あなたがどんな表情で歌えば、その曲は最も良くお客さんに伝わるでしょうか?

あなたがどんな身振り手振りをすれば、
歌詞の楽しい世界や切ない世界を表現できるでしょうか?


そんな事を考えながら、
それでも耳で仲間の演奏を感じながら歌えると

あなたのスタジオ練習はとても素晴らしいものになると思います。



そしてライブの時には耳をメンバーに向け、
目はお客さんに向け、

たまにメンバーも見てあげるくらいに余裕が出来れば完璧ですね。






8.ドラムを聴いて、そのリズムに合わせて歌う



さらに「バンドの一体感」を上げる方法を書いてみたいと思います。


これは演奏する上で非常に重要なテクニックの1つです。


あなたは自分で楽器を演奏する時、または歌う時に
どこに集中していますか?

自分の歌や楽器の音色ばっかり気になっていないでしょうか?


「みんなで音を出す」


この事を忘れてはいけません。



バンドの各パートには役割があります。

その中でも最も基本的な「リズム」の部分を担当するのはドラムなのです。


あなたが覚えてきたメロディーやコード進行といったものは
基本的にはドラムの演奏しているリズムの上に成り立ちます。


なのでCDよりも多少早かったり遅かったりしても、
みんなで音を出してる時はドラムのリズムに合わせてあげるのが
結果としてバンドの一体感を生むことになります。
(もちろんあとでリズムが早かった、遅かったなどの指摘はしてあげましょう。)


そしてよっぽど曲の雰囲気と違いすぎなければ

多少なりともリズムが早かったり遅かったりしても

みんながドラムにしっかり合わせられていると
何故か曲はとてもカッコよく聞こえるものなのです、不思議ですね。



ドラムを聞く時のコツは、

ドンッという低い音(バスドラム)と

パンッという破裂したような音(スネア)の音を聴いてあげるとわかりやすいです。



その「ドンッ」という音と「パンッ」という音のタイミングと

自分の歌のメロディーのリズムが重なるところがあるはずです。

そこを聞き逃さずにしっかりとドラムに
歌のメロディーを当ててみてください。




…どうですか?
あなたがカラオケで高得点を出した時の「あの感じ」と似ていませんか?
つまりそういうことなのです。


歌というのは音程と同じくらいにリズムも大事だという事を認識していただければ幸いです。


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終わりに


いかがでしたでしょうか?

ボーカルという立ち位置だからこそ出来ることはたくさんあります。

あなたはバンドの顔なのだという自覚を持ち、練習に取り組んでみて下さい。

そしてあなたのスタジオ練習に少しでもお役に立てれば幸いです。


もしまだわからない事などがあれば
TwitterのDMなどでお気軽にご連絡下さい。



ありがとうございました。
またお越し下さいませ。